クレジットカード現金化サービスを利用する際には、審査が不要であっても本人確認書類の提出が義務付けられていることに疑問を持つ人が少なくありません。なぜなら、初回利用時の本人確認があるせいで、現金振込が30分以上遅れることが珍しくないからです。
クレジットカード現金化業者が本人確認書類提出を求める3つの理由
クレジットカード現金化業者が初回取引に限り本人確認書類の提出を求めることは、現金化業者にとっての自衛手段だけとは限りません。なぜなら、警察や各都道府県公安委員会からの指導に基づき本人確認書類の提出を求めていることが多いからです。そして、実際に本人確認書類提出を求める理由は、次のうち少なくとも1つ以上に当てはまるからです。
- 盗難紛失クレジットカードを利用させないため
- クレジットカードを確かに本人の意思で利用していることを確認するため
- 商品買取方式では買取台帳に本人確認書類番号の控えが必須だから
盗難紛失クレジットカードは利用者の申告により緊急停止可能
クレジットカード現金化業者は、売上に対して後日クレジットカード会社経由で振り込まれる現金を見越して先払いで現金振込を行っています。盗難紛失クレジットカードが使われた場合には、クレジットカード承認番号が取り消されてしまい、現金振込をしても後日売上分の入金が現金化業者へ入らない事態となりかねません。後日しっかりクレジットカード会社からの立て替え払いを受けられる見込みがあるからこそ、現金振込を先に行っているサービスモデルが崩壊しないためにも本人確認は必須となるわけです。また、盗難紛失クレジットカードは本人からの申し出によりいつでも緊急停止させることが可能です。財布を盗んでクレジットカード現金化しようとしても、本人確認手続き中に通報されて被害を防げることもあるわけです。
古物営業法に基づく取引では本人確認書類の固有番号が必要となる
クレジットカード現金化業者の中には、商品買取方式による現金化を行っている事業者があるので、古物営業法に基づき本人確認が義務付けられています。具体的には買取額が1万円以上となる場合には、本人確認書類の種類と固有番号を古物買取台帳へ記載して5年間保管することが義務付けられているわけです。1万円未満の取引では義務化されていませんが、クレジットカード現金化サービスは大半が1万円以上の取引となるので、一律で本人確認手続きを行うことにしている所が少なくありません。